- 07-10-29
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近江商人の活動の理念、「売り手よし・買い手よし・世間よし」の原典とされる「宗次郎幼主書置」(宝暦4(1754)年)。
たとへ他国へ商内(あきない)に参り候ても、この商内物、この国の人一切の人々、心よく着申され候ようにと、自分の事に思わず、皆人よき様にと思い、高利望み申さずとかく天道のめぐみ次第と、ただその行く先の人を大切におもふべく候、それにては心安堵にて、身も息災、仏神の事、常々信心に致され候て、その国々へ入る時に、右の通りに心ざしをおこし申さるべく候事、第一に候
(滋賀県産業支援プラザ 「三方よし」の原典 より)
現代の「近江商人」という気概をもって、その理念を商い・事業のなかで実践されている人びとに出逢うと、そのDNAが確かに継承されていることを実感する。
とりわけ、今日のお話しは印象的だった。その工務店さん(安土建築工房)は、地域の視点とグローバルな視野とをあわせ持ち、自然の摂理に合った循環型の暮らしの実現をビジョンに掲げる。それをかたちにするために「ものづくり」と「ことづくり」を絡めながら、今の時代のなかで失われてしまいかねない、豊かな住まい方について提案し実践されている。
びっくりするほどの行動力と、その根っこにある「三方よし」の思想。お話しを聞きながら、湖国の風土のなかに、その人自身の暮らしのなかに、確かな「豊かさ」を味わってこられてきたからこそ、思い至ることなのだろうとも思えてくる。代表のお考えと活動に惹かれて、この小さな町の工務店に働きにくる若者も少なくない、という。
ところで、上のサイトには「標語化された「三方よし」」という解説がある。その原典には「三方よし」という単語は出てこない。昭和生まれでも理解できる、「買い手」「売り手」「世間」というシンプルな対象とともに示された現代語訳。
もちろん単なる plastic word でなく、具体の実践によって、その意味が担保されている。
余談だけれども、、、「三方よし」と検索すると、結果の上位にあがってくる 某商社のサイト。そこには、その会社のDNAが「三方よし」だっ、と記されている。
PR用に使われていることはわかっていても、これにはどうも違和感を感じてしまう。「近江商人」のDNAであって、一企業のそれではないでしょうって。






