- 08-07-02
私は安全にこう云いましょう。あの無学と云われ凡庸と云われる民衆も、無限に美しい作を生み得るのであると。彼等自身は無力であろうとも、無力なる彼等を庇護する自然の意志には異常な力があるのです。
進んではこうも云えるでしょう。民衆ならでは、あの民藝品の美を産むことはできないのだと。それ故彼等には最も豊に渋さの美、玄の美を生む機縁が托されているのだと。
私はなおも進んでこう云えるでしょう。天才の作には時として誤謬がある。有限な自我に立つからである。だが民衆の作に誤謬はあり得ない。自然に従順だからであると。
私は最後にこう云いたいのです。民衆は天才より、なお驚く作を造り得るのだと。
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